DV被害者を匿った友人に被害が及んだ殺人事件

今回の事件はDV被害を受けていた人間ではなく、DV被害者を匿っていた友人を殺害するという残忍な事件です。

肋骨を折るなどの重症を負った妻を友人が匿っていた時に起きた事件でした。

事件の概要

加害者である夫は妻に対してDVを行い、肋骨を折るなどの重症を負わせました。

妻は福岡県警に暴力を振われていることを相談しました。
警察は被害届を出すようにと伝えましたが、妻は「穏便に済ませたい」と被害届の被害届の提出を断りました。

その上で、妻はかねてからの友人の家に身を寄せました。

妻が出て行ったあと、加害者である夫は仕事を辞め「妻を殺して自分も死ぬ」と元同僚の女性にこぼしていたそうです。

その後、着々と殺害をするための準備を進めていき、スタンガンや包丁を用意し、妻が匿われている友人宅へ向かいました。

無断で作成した友人宅の合鍵を使って侵入し、妻と友人と夫の3人で話し合いを行い、離婚をするということで話がまとまりました。

話し合いも終わり、友人と妻が夫を見送ろうと一旦部屋の外に出ましたが、夫の忘れ物があったため、部屋に妻が戻りました。

その後、叫び声が聞こえてきて妻が玄関に戻ると血塗れの状態で倒れている友人がいました。

夫は妻が部屋に戻っている際に、刃渡り15センチもの包丁で友人の顔や首などを20箇所も刺し、逃走をしていました。

刺した理由としては「友人が携帯を持っているのを見て、警察に通報していると思ったから」という自分勝手な理由であり、かつ友人の通話履歴には警察への通報などは残っておらず完全な勘違いであったのです。

裁判では懲役24年の実刑判決となりました。その際に裁判長からは​​​「遺族は死刑を求めた。私たちも死んで欲しいと思っている。生物学的な意味ではなく、人格的な意味で。他人を思いやれる人に生まれ変わって欲しい」と異例の言葉を残す事件となりました。

最後に

仕事を辞め、スタンガン・包丁を用意し明確な殺意を持ち友人宅へ侵入し殺害するなど、常軌を逸した今回の事件です。

世の中には残念ながら「一般的」と言われる感覚を持ち合わせない人間がいることも確かなことです。

暴力性の強さを感じるような違和感や恐怖感を感じさせる人間には絶対に近づかないよう、自身の身を守るようにしましょう。

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